2017/05/08 00:46


画用紙の箱に水引を加えたら、どんな贈り物ができるでしょうか。


こんにちは。水引アクセサリーと雑貨のお店 - kamihitoe - の小松です。
所属しているシェアオフィス「西荻ペーパートライ」のメンバーである山内さんからのお声がけで、4月5月は「がようしラボ」さんの画用紙を使った実験型ワークショップ「くしゃくしゃ会議」に参加させていただきました。

4月のテーマは「いれもの」ということで、「西荻ペーパートライ」のメンバーである工藤さん(紙の構造デザイナー)が用意してくれた六角柱の展開図に絵を描いたり、穴をあけたり、思い思いにアレンジを加えてギフトボックスを作りました。



そして、5月は「おくりもの」をテーマに、同じ六角柱の展開図に「水引」を加えたら、どんな贈り物ができるか実験を行いました。
机の上にはおよそ50種類の水引を用意しています。



伝統的な水引の結び細工に挑戦してみたい方には、「あわじ結び」の結び方をお伝えしました。



しかし、今回は正しい水引の結び方を覚えることが目的ではないので、参加者の方には伝統にとらわれずに自由な発想で水引を触ってもらいました。
手前の方は、なんと生け花のように箱に水引を刺しています! そして、奥の方は水引を編んでいるようですよ!



いったいどんな作品ができあがるのでしょうか。
早速、見ていきましょう!

先ほど「あわじ結び」を覚えた方は、すっかり結び細工の楽しさに目覚めて、何個もあわじ結びを作っていました。
お祝い事に用いられる贈り物らしさが感じられますね! 右上の前回作られた箱にも金の水引が結ばれて、プレゼントらしくなりました。



続いては、金の水引メガネをかけた六角柱! つぶらな瞳にとってもお似合いのメガネですね。
箱の中にはメガネを入れて、プレゼントしてはいかがでしょうか(笑)



次は、90cm水引12本で三つ編みを作っていた方の作品。
端の処理をどうしようか悩んだ結果、蓋に刺すことにしたそうです!とてもワイルドですね!
斜めの屋根はコンサートホールのイメージだそうですよ。音楽関連のプレゼントに合いそうですね♪



角からシンプルに線が飛び出るこちらの作品は、紙の構造デザイナーさんの作品。
山折りの線がピンク色、谷折りの線が青色、塗りで描かれた線と水引の線がつながっていくデザイナーさんならではの考えられた立体構造です。


趣味で水引をしているイラストレーターさんは、オリジナルの箱に「梅結び」を装飾されていました。
中を開けるとイラストが出てくる仕掛けです。かわいらしくて、もらったら顔がほころびますね!


色とりどりの水引がゴージャスについたギフトボックス。
水引は紙に縫い付けることができるのですね! リボンにも縫い目にも小さな結び目をつけることで、リズミカルでよりダイナミックな装飾となっています。「結ぶ・縫う・編む・貼る」4つの手法が合わさった趣向を凝らした作品です。


同じ形の六角柱に水引を縫い付けたこちらの作品は、木から芽が生えた躍動感溢れる作品となっています。
連休で森林の多い地域に出かけた思い出が、自然を彷彿させる作品を生み出させたそうですよ!
中央の赤い実は動かすこともできます。目で見て楽しく、触っても楽しい作品ですね♪


箱ギフトの楽しみは、開ける瞬間にあり。
こちらの作品は、蓋の裏側にカラフルな水引が貼り付けてあります。黄色と水色のコントラストが鮮やかですね。夏のプレゼントにぴったりですね!



最後は、水引を生け花のように刺していた小学校の図工の先生の作品です。
ゆらゆらと揺れる水引の動きを楽しめるように、柔らかさを保てる絶妙なバランスで位置を固定されています。
水引アートを飛び越え、現代アート作品として発表できそうで感動しました。



以上が、ご参加のみなさんの作品でした。素敵な作品をありがとうございました〜♪

まだまだ伝統的な縁起物として用いられることの多い水引ですが、素材そのものの美しさ、面白さに着目すると、未曾有の世界が広がりますね!
画用紙と水引の相性もとてもよいように思います。
特に「紙に縫う」という点では、子供でも大人でも扱いやすく、立体感も出せるところが水引ならではの利点に感じられました。
糸とも針金とも違う紙紐の水引だからこそできる表現を、これからも追究していきたいです。

…ということで、画用紙 × 水引 続編は、近いうちに開催しますので、興味のある方は、SNSのお知らせをチェックしてください!

そして、紙単衣では「○○ × 水引」という実験を今後も行いたいと思いますので、アイディアのある方はお気軽にご相談ください。
水引素材をご提供いただける水引業者様も大募集中です!

私が見本や当日作った作品はこちら↓でした。デコレーションケーキが好評でした◎


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【主催】がようしラボ:http://gayoushi-lab.net/
【開催場所】西荻ペーパートライ:http://papertry.net/