2020/11/19 15:04
デザイナー・イラストレーターやまさき薫さん と作る新しいギフトラッピング
こんにちは! 紙単衣の水引デザイナー小松です。
特別な節目でなくても大切な人へ贈りたくなる「ご祝儀袋」のデザインや使い方を、デザイナー・イラストレーター やまさき薫さんと一緒に考えながら作った「お米の袋」をご紹介します。
包み:手ぬぐい 米粒柄(灰)

この米粒柄は、苗字が似ているつながりでやまさきさんが一緒にグループ展を開催されたことがある、お米農家やまざきさんを想って作られた絵柄です。
農薬や化学肥料を使わず稲作する、お米農家やまざきさんの田んぼが、2015年 秋の鬼怒川決壊により、高価な農機具が壊滅的なダメージを受けました。
「やまざきさんのていねいなおいしいお米が毎年変わらず食べたいし、やまざき家が笑顔でいて欲しい」という想いから、やまさきさんは少しでも力になればと、この米粒柄を使っていろいろと一緒につくり、お力添えされました。
川が決壊し田んぼが泥だらけになった中でも、お米農家やまざきさんが育てた稲は倒れずに力強く立ち続けて収穫できたことから、泥に負けないど根性を表した灰色が手ぬぐいの色に表現されています。丁寧に育てられたお米を想いながら、やまさきさんが米粒ひとつぶひとつぶを丁寧に描かれました。

豆手ぬぐい裏面の下部には、やまさきさん主宰の「ヤマコヤ」ホームページのURLが記載されたシールを貼っています。やまさきさんのイラストや活動を好みそうな人に贈れば、ファンになってお店まで会いに行くかもしれません。
水引飾り:稲穂ブローチとあわじ結びしおり

メインの飾りは、お米農家やまざきさんの育てる力強い稲をイメージして、稲穂を結びました。
三つ編みのように見える穂の部分は、まさしく「稲穂結び」という名の結び方です。稲作文化の日本では、お米は命の源。お祝いの飾りとして尊さがあります。
稲穂はブローチに、右側のあわじ結びののし飾りは本に挟むしおりになっています。
何かを実らせたい成長過程のときに持ち歩いてはいかがでしょうか。

一言短冊の言葉:「豊穣」

お米の袋に選んだ一言は「豊穣」。穀物が実り豊かなことを示す言葉です。
お米農家やまざきさんの育てる稲のように、ど根性で日々成長を続ければ、夢や目標も豊かに実りそうです。
この他に、「御祝」「寿」「無地」の短冊が付属しています。
また、中袋と一筆お手紙を書ける無地の紙も入っています。
「お米の袋」の使い方

・おすすめの利用場面:新年のご挨拶、引越しのご挨拶、日々のお礼、お土産として、お米の日(毎月8日)・いい稲の日(11月17日)の贈り物、合格祝い、農家さん・お米屋さんのお祝い など。
・おすすめの中身:お米、お米券、藁グッズ、手紙、写真 など
「御祝」や「寿」の短冊に差し替えて、通常のご祝儀袋として使用することもできます。
袋自体が手ぬぐいなので、中身を用意しなくても、手ぬぐいと水引雑貨を贈り物として、大切な人へ気軽に渡して、笑顔がつながっていったらいいな〜と思っています。